盲目的に魅力を信じてとりあえず何らかのサブスクリプションサービスに契約してみることが、どれだけ“み〜んな”にとってハッピーなことかを簡単にまとめられたらいいな。
ムリめだけどやってみる。
育ってきた環境の違いからか、どうしても自分の金銭的な得を他人の損と直結して考えてしまう人はいる。
いわゆる、Win-Lose状態。
もちろん、Win-Winと同じくらい、世の中にはWin-Loseも溢れているとは思う。
表面的にモノを見れば、一方がお金を増やすと一方が減るので、増える=得、減る=損と考える人なら、自分が富めば富むほど誰かを犠牲にしている気がして病んでしまうのだろう、表面的に見れば…。
冒頭で育ってきた環境の違いについて触れてみたのは、(自分自身を含む)恵まれない環境で生まれ育ってきたとの思い込みが強めの人ほど、“損”と“感じる”経験を多くしてきたという実感があり、あらゆる物事に対して第一に損か得かというモノサシで測ろうとする傾向が強い気がするからだ。
ここで言う“損”は、私たち自身が感じている“損”なので間違いない。自分自身で決めること。
ただ、損を損のまま受け入れ続けることが更なる損を生み出していると考えることもできる。
ある意味、目の前にある損を損ではないと思い込めるタフさが人には必要だ。
「社会勉強」なんて言って身銭を切って、他人から見たら損でしかないような選択を繰り返す人もいる。
他人と自分の価値観が違うと認めることが重要。
そうすると、ごく自然に、自分が“損”と定義する物事が他人にとってはそうでもないと気付ける。
“得”も同じ。
必ずしも私の“得”があなたの“得”にならないように、私の“得”があなたの“損”に繋がるとも限らない。(逆も然り)
つまり、多くの人が願うWin-Winな関係性だって、そう願っている同士でどうにか成立させているものなので、あえて世の中をマイナス思考で捉えて“損”を多くカウントしてしまうと、WinだってLoseを生むし、Loseは更なるLoseを生みやすいし、悪いことずくめな世の中に見えて生きていることさえイヤになってしまうってところかな。
幸い、「サブスク」には、幾つもの経験を重ねて敏感になった損得勘定をマヒさせる機能が備わっている。
例えば、Spotifyなどの音楽サブスク。
(利用者視点で)
月額課金さえ決まってしまえば、聴いた時間は料金に影響しない。
時間と満足度も正比例しない。
(※CDなどの単品購入のほうが作り手にとって利益が大きい➡️新作の制作費に充てられる、制作意欲が向上するなど、最終的に聴き手にもメリットがあるという側面を理解はしつつも)便利さ・気軽さを優先させる。
そういう感覚を持つ人が至って普通。
進んだ時代の価値観。
ところで、Spotifyに契約しておいて1秒たりとも再生してないなら、無音に課金していることになり、それが本人にとって得か損かは本人のみぞ知る部分で、
せっかく契約したし多く聴いてやる!と意気込むのもわりと普通の感覚。
でも、「“多く”って?!」という疑問もずっと付き纏うのが音楽。
トータルの再生時間を伸ばすことや何曲も聴くことが“多く聴く”に当たるかどうかも人それぞれ。
ましてや誰かと競うように聴くものでもなければ、無限にある音を追い求め続けるのは結構キリがない。
そもそも音だったり映像だったり食べられないモノにコスパを求めても、正解は自分の心の中にしかない。
損得勘定の視点から最も遠い場所にある商品に対して人は鈍感になるし、それが悪いことでもない。
CDが売れない時代だから音楽は作らないと皆が諦めていたら、Spotifyが流行してもそこで聴ける音楽はなかった。曲数が少なくて流行しなかったかもしれない。
鈍感に、盲信的に、とりあえず何でも試してみる感覚の人が経済を回している。
たとえ「今月の新譜はつまらないものばっかりだ」との感想を抱いたとしても、少しでも聴いたことへの対価としてあなたの財産が少し減り、サービス提供側は少し得て、来月にはあなたの耳を満足させる新譜が生まれる可能性が増す。
伝えたいのはあなたの得➡️社会全体の得とか、あなたの損➡️社会全体の損とは直結していないということだけど、そんな感覚を皆で共有して楽観的にお金を使えるようになればWin-Winな社会の構築はわりと簡単だはずよ〜ってとこまで、ついでに😉
P.S.
なんでこんなこと書いてみたかって?!
読んでくれたあなたとのWin-Winを目指してモノ売ってるからです😎