(この記事は、2020/11/05 19:25に、『note』で公開させていただいたものです。
noteで公開されている分は、いずれ、有料化か削除を行う予定です。
リンクも載せておきますので、表示されて全文読めたら有料化も削除もされていないということです(^-^) )
いい「書」に出会ったとき、人はきっと感想を口に出すことを申し訳なくなる。
ネタバレは怖いし、何より、そこに書いてあることを超える楽しさなんか提供できっこないと敗北感に打ちひしがれるからだ。
しかも、書籍化するほど丁寧にまとめられた文字に、何の訓練も積み重ねていない文字で対抗するなんて誠に心苦しい。
それでも今ペンを執ったのは、読み重ねているうちにもはや私は著者のモノの考え方を完全に踏襲したコピー品になったからである。
感想を書きたいだけなのに自然と宣伝になってしまうほど、正確に良さを伝えられると言い切ってしまったらおこがまし過ぎるだろうか(おこがまし過ぎる)。
(ペンを置いてPCを開く)
彼はそもそも本の内容が全部無断転載されたとしてもさして困りはしないだろう。
「著作権を放棄する」と書中にあるように、著作者としての収入をあてにせずとも他から回収する力が備わっているし、彼に関しては「回収」という言葉も適切ではないのかもしれない。
書かれていることをめちゃくちゃ要約すると、
「色々な経験を活かしてのらりくらりと生きられているから読者も試してみるといいよ、その勇気があれば」
くらいのことであり、一見誰でも書けると思わせるところに罠があり、
奢られ続けることを実現できている彼にしか書けない。
こんなに著者の生き様や考え方が分かる本って
私にはタレントのファンブックくらいしか他に思いつかないが、
彼は現状、奢られるためにしか人前に現れないし、
押し付けがましい主張も特になく、
自己顕示欲ってあるのかないのか不思議だ。
ちなみにこの本については電子書籍版もあったが手に取れるほうを選んだ。
理由は、誰かに勧める時に形のある現物のほうが説得力があるような気がしたことと、まだ完全にデジタル文化に移行できていない自分のせい 笑
今も、著者の許可?があることも手伝って、
メルカリでたくさんこの本が販売されている。
出版社の本音はわからないが、本のタイトル通りこれも1つの「あきらめ戦略」のように思う。
文明の進化も著しい今の時代にますます必要となってくるのは、
彼の提唱する「あきらめ戦略」のような、
煩悩を捨てた生活の延長線上で効果を最大限に発揮するものなのかもしれない。
そして、この本は彼という存在が活き続ける限り機能し続けるだろう。
p.s.
結局、感想文らしい感想文は書けなかった。
潔く諦めようっと。
こんな本もある。↓