これは、特定の稼げるギャンブルの類を紹介するような文章ではない。
が、ギャンブルを毛嫌いしている人の心には何か響くものがあるのかもしれない。
「嫌い」は基本的にないほうがいい。「避ける」とは別の問題。
「自分は絶対に損するタイプだから関わらない」は良しとして、「あいつまたやってるよ、やめときゃいいのに」や、「絶対にやめさせてやる!」なんて危険だ。
他人に対してもし「ギャンブルをやめさせる」という強制力を働かせるのなら、せめて「ギャンブルで誰かに迷惑をかけている」などの前提がないといけない。
それの立証は非常に難しい時代になった。というより、私がただ長い年月を過ごす中で気付き、書き記したくなっているだけのことだろう、ギャンブルの潔さについて。
まず、念のため「ギャンブル」について辞書を引いてみよう。
ギャンブル【gamble】 の解説
賭 (か) け事。ばくち。「公営―
だそうです。なんとなく、「賭ける」という行為が必須で、むしろそれが別の行為(競争や勝負)に付随していれば「ギャンブル」にカテゴライズしていい気がします。
そう、あくまでも分類であって、例えば「パチンコ」という言葉そのものを「ギャンブル」と言い換えることは出来ない。
金銭を賭すことにより、その金銭をただ減らすだけもしくは賭した額以上の見返り(噂では金銭ではないそう)を得る機会が与えられる。それが遊戯場(パチンコの)で言えばたまたま全国各地の全台、そのような筐体の仕様というだけ。
実際、ゲームセンターと呼ばれる施設にもパチンコ台は導入されていることが多いが、ゲームセンターに遊びに行くことを「ギャンブルしてくる」と言い換える人はあまりいない。
さて、このような話をしているうちにだんだん不思議な気持ちになってくる。
「あれ?!ゲーセンだって玉やメダルを多くGETしたら景品と交換出来たりするな?!」
「ゲームで遊ぶために大なり小なりお金を必要とするな?!」
「“ギャンブル”と呼ばれているものと何が違うんだ?!」
「今日も何回もチャレンジしたけど結局、UFOキャッチャーでデカいぬいぐるみ獲れなかったや…」
目の前の遊びに対して「ギャンブル」と呼べるかどうかは、それに「お金を費やしている」のか「時間を費やしている」のかという個々の感覚の違いがヒントとなり答えを導き出してくれそうだ。
お金は「費やす」と自分の元から離れていく。
時間にはわりと「費やす」という言葉が似合わない。自身が生きている限りは、過ごした時間は「思い出」や「経験」として蓄積され手元に残り続けるものと考えられる。
「費やす」代わりにしっかりと代わりに「得ている」といったところか。
ところで、お金が自分の元から離れていくことを「損」に直結させていいものだろうか。
今日もどこかで全く知らない赤の他人の爺ちゃん・婆ちゃんが孫に買い与えるランドセルの色・形について頭を悩ませている。
いざプレゼントする瞬間には、満面の笑みで孫の顔を見つめることだろう。
きっと、ランドセル代をレジで払う時だってステキな笑顔をしていたに違いない。
孫にランドセルを買い与えるだけでは自己満足と思われても仕方がないのかもしれない。
だいたい、渡す時には「そのランドセルと共に実りある学校生活を送って欲しい」とか「その後もとにかく幸せに生きて欲しい」とさえ願ってしまうものだ。
自己満足を最大限化するためにも、孫の幸せな将来を叶えるためにも、プレゼントしたランドセルの額は孫本人に匂わせておくほうがいい時代である気がする。
贈り物の価値は値段では基本的に測れないが、労働に費やした対価として金銭を得ている人が多い時代において、「がんばり」の量がそのまま値段に反映される。あなたにプレゼントするためにコレだけ「がんばり」をやっていたというアピールだ。
それは暗にでも伝えていかないと、上の世代から下の世代へと“贈る”コミュニケーションは途絶えてしまう。
贈るという行為は、「自分で買えるからいらない」と考える人だらけになってしまうと成立しない。
孫が(残念ながら)自分で買えないから成立しているようなものだ。
いつまでも孫を「買えない」ままにしておくと、孫から貰える玄孫はいなくなってしまう。
孫だって、爺・婆と同様に(彼らを見倣って)「買える」ように「与えられる」ようになることが「幸せ」と感じるようになるのだろう。
「いつか自分の孫にも買ってあげてね」くらいのメッセージをモノに込められたほうが、モノの価値が高められ、贈り繋ぐコミュニケーションも加速させられるかもしれない。
孫へのランドセルはギャンブルの話から遠のいているように思われるかもしれないが、ココで「公営ギャンブル」という存在について触れておきたい。
日本では競馬・競輪・競艇・オートレースが公営ギャンブルとして認められているらしい。(←「認められている」という語弊のある言葉で表現してしまって申し訳なくすら感じる。)
競技の運営元が公的機関であるか否か、スポーツであるか否かあたりが「公営」と付くことを理解するカギとなるだろうか。
なぜか、私が物心付いた頃には既に世間的印象があまり宜しくなかったパチンコと、公営ギャンブルに違いがあるのか分析してみたい。
公営ギャンブルは比較的クリーンなイメージを持つことに成功している。賭け事嫌いな人からすれば、「賭け」自体を良しと感じていないのにも関わらず。
見栄えはどんな競技においても重要だ。
サッカー選手に試合中フルで走り回れるようなスラっとした体型の人がいないと盛り上がりに欠けるだろう。
相撲の場合だと逆で、「太っている」と見られる体型を競技のために維持する部分に美学を感じ楽しむ観客がいる。その体型を求められている。
極論、国民全員に求められている見栄えの競技なんて存在しない。
多数決的に、あまりその場から動くことがないから健康面にも悪影響を及ぼしそうだと判断され多くの国民から毛嫌いされたままなのがパチンコだ(個人の主観を大いに含みます)。
他業種(韓流ドラマやアイドル、マンガ・アニメなど)とコラボすることでイメージ回復を図りつつ、利益を慈善事業など社会貢献のために国民に還元しつつも、過去の良くないイメージを払拭するのは相当大変なことなのだろう。
慈善事業に力を入れているという点は、公営かそうでないかを問わず、また、ギャンブルを主体として稼ぐかどうかも問わず、企業(団体)はいずれも避けては通れない道であるとすら言える。
もし、お金が無限に存在する社会だとして、際限なく稼ぐ意志があったとして、使い道には限界がある。限界というより、使い道は稼ぎよりだいぶ遅れて見つかるのが通常だ。
使い道が見つからないままの大金を腐らせないために、富裕者が手っ取り早く実行するのが寄付・募金だ。
自分だけでは生まれないお金の使い道(アイデア)も、他人なら思い付いてくれるかもしれない。相手が生活困窮者なら、アイデアを生み出す心の余裕を得られるだろう。
取り組んでいる事業がアパレルか競馬かパチンコか宝くじかはあまり関係ない。
稼ぎ過ぎたなら(稼ぎ過ぎるという状態があるかは分からないが)、減らし過ぎている人の目が気になる。声が聞こえてくる。
それならば先に「企業の社会的責任」などと銘打って社会への還元を約束し実現したほうがイメージが良いというものだ。
パチンコだってあの見栄えをなくしてしまったらパチンコ好きが離れてしまうかもしれないが、公約と実現が毛嫌いしている人たちを振り向かせる可能性は充分にある。
突き詰めて考えてしまうと、私の中では、全部ギャンブルだった。
「ギャンブル」と呼ばれているものだけではない。
毎日の買い物だって。
何の気なしにスーパーで買っている牛肉は、時に脂身が多く“ハズレ”だった。脂身好きにとっての“アタリ”なのかもしれない。
とにかく、私は返品・返金を申し出ることはしなかった。折れた。
一つひとつの物事に対して「信じる」「信じない」と明確な判断をしていたら疲弊してしまう。だから考えないことでハズレを引いた時の精神的ダメージを極小化する。
日常はその繰り返し。
でも、日常がレースなら…
1パック300円の牛バラ肉を目の前に、「買えば(BETすれば)『美味しい』や『お腹いっぱい』なんて満足を得られるかもしれないし、『固くて食えない』『量少なっ』なんて残念な結果を生み出すかもしれない」とドキドキ。
BETしなければ?!
自分のお金は減らないけど、スーパーにお金は増えない。
自分だってスーパーに関わる人たちだって、真剣にお金の“役割”にBETしている。
自分自身に大きくお金を稼いで(かつ使って)誰かの幸せを生む力がないと判断するなら、お金の動きが非常に分かりやすい「ギャンブル」と名が付く場に身を投じて、自分の元から離れていったお金については本気でお金に困っている人の元に行き渡るよう願ってみるのもいいのかもしれない。
P.S.
※ご利用は計画的に。
First time here, haha
You choose peace or war?
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